『最短で一流のビジネスマンになる ドラッカー思考』
一条 真也著
フォレスト出版
2009年9月
こんにちは。キアです。
超有名・超多作(日本での売り上げはダイヤモンド社刊行分だけでも400万部!!)、
ついでに言うと超長命(2005年に亡くなった、というニュースを見たときに、
古典的経済学者と思ったらまだご存命だったんだ...と驚きました)な、
ピーター・ドラッカー。
「選択と集中」「知識化」「分権化」「目標管理」「経営戦略」「民営化」
「顧客第一」「情報化」「知識労働者」「ABC会計」「ベンチマーキング」
「コア・コンピタンス」「イノベーション」などなど、数多くのビジネス書で
目にする言葉は、どれもこれもドラッガーの思想だそうです。
しかし、ドラッカー本はとてもハードルが高いのです。
本書の「はじめに」にも、
『この方法(ドラッカーの思想)を使いこなせば圧倒的に成果が出ることは
何十年間も実証されていますが、多くの人は使っていませんし、知りません。
なぜでしょう?
ずばり難しいからです!
難しいから、敷居が高く一般のビジネスマンにまでこの思考が広まりません。
さらに、ビジネス界の大御所が何十年もの時間を使ってつくり出した理論を、
いちビジネスマンが理解しようなど到底無理なのです!』
と、書かれています。
本書のコンセプトは、そんな「難しい」ドラッカー思想を
「わかりやすく」理解・実践することを可能にする、です。
<1>解説(ドラッカーのビジネス理論をシンプルに解説)
<2>エピソード(著者が実際に使ったドラッカー思考&身近なエピソードで紹介)
<3>「実践プラン」(ドラッカー思考を今すぐ実際に使う方法)
の3つのアプローチで説明しています。
<2>のエピソードとして、著者の経営する冠婚葬祭会社は、ドラッカーの思想に沿った
経営を行い、成功した事例が事例がいくつも挙げられているのですが、冠婚葬祭会社と
いう特殊な業態のためか、とっつきにくいのがこの本のちょっと残念なところでした。
(ドラッカーの思想である会社の真の志=「世のため人のため」という志を果たすために、
月に向かってレーザー光線を飛ばす新型セレモニー「月への送魂」を創設した、
と言われても、なかなかピンときづらい...)
ですが、<1>の解説・<3>の実践プランはわかりやすく、シンプルで心にのこるものです。
例えば、ドラッカーが説いた自己実現の大切さについての章では、
「あなたは、何によって憶えられたいですか?」
「『自分が幸せになりたい』というのは夢であり、
『世の多くの人を幸せにしたい』というのが志です。」
ドラッガーが発明した考え方であるという「マネジメント」についての章では、
「人を動かすことこそ、経営やビジネスの本質なのです」
「人を動かすために、他人の気持ちに応じて行動しましょう」
リーダーシップについての章では、
「彼ら(部下)は、上司の無能、無知、頼りなさ、態度の悪さには寛大ですが、
真摯さの欠如だけは絶対に許しません」
これらの言葉を読むと、私のような「難くて理解しづらい経済理論を説く人」という
ドラッカーへの偏見を持っていた人の気持ちも変わってきます。
本書内に多く引用されているドラッカーの本、まずは「ネクスト・ソサエティ」あたりを
読んでみようという気持ちになりました。
◆目次
プロローグ「ビジネスマンの成功はドラッカー思考から始まる!」
~一流の思考を簡単に使う方法~
第1章「一流は最短で目標を達成する!」
~ドラッカー思考「自己実現」~
第2章「思考と成果を直結させる方法」
~ドラッカー思考「マネジメント」~
第3章「なぜ、一流だけが成績を上げるのか?」
~ドラッカー思考「マーケティング」~
第4章「仕事は破壊すれば結果が出る!」
~ドラッカー思考「イノベーション」~
第5章「最高のコミュニケーション術」
~ドラッカー思考「リーダーシップ」~
第6章「一流は使っている!未来の結果をつくる方法」
~ドラッカー思考「未来創造」~
- 2011年5月 2日 (月)
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